【街を走るアイデンティティ】フィリピンのポップな乗合タクシー、ジプニーの全て
【ジプニー】はフィリピンを走る乗合タクシー。
- ジープ?
- 乗合バスじゃなくて?
ジープでも、乗合バスでもないんです。
【乗合】なのに【タクシー】の特徴を持ってる。だから乗合タクシーって呼ばれるんです。
今回は、そんな謎に満ちた乗合タクシー、ジプニーを徹底解説!
フィリピンに行ったら、これに乗らないのはもったいない。コスパもいい、(乗り心地はともかく、)見た目もいいし非常に便利です。
〈目次〉
・ジプニーってなに?唯一無二のデザイン
・ジプニーの乗り方、降り方、払い方
ポップでキュートな唯一無二、【ジプニー】のデザイン
まず、ジプニーのデザインは基本的に唯一無二です。
オーナーの個性が車体にギャンギャンに表れています(笑)
ヘビメタなデザインなこともあれば、めちゃくちゃカラフルポップなことも。自己表現の場と考えられてるぽいですね。
⇩⇩僕が出会ったおしゃれなジプニーまとめ
カルチャーショック!?乗合タクシー【ジプニー】の意外な乗り方
ジプニーは簡単にいうと市民の乗り合いタクシーで、街中のいたるところを走っています。
それぞれ、(テキトーなようで実は)決められた区間をちゃんと走っています。
もともとは第二次世界大戦後、駐留していたアメリカ軍から払い下げられたジープを改造して製作されたのが始まりだそうです。
【乗合】かつ【タクシー】な理由は、ジプニーの降り方の部分に書いております。
悪戦苦闘。ジプニーの行き先を知る方法
「決められた区間を走ってる」ということは、間違ったジプニーに乗り込めば一生行きたいところにはたどり着けません(笑)
まずは目的地の方に進むジプニーを見つけなくてはなりません。
- 車体に行き先は書いてある
- とりあえず運ちゃんに行き先聞く
初心者にオススメできるのは2つ目。
なぜなら車体に書いてある番号やら行き先経由地やらは何がなんだかわからんからです(笑)
まず、面白い問題点が2つ。
- 車体のどこに書いてあるかは決まってない
- 書いてある字が読めるとは限らない
マジです。@バギオ
「よっしゃあのジプニー乗るぞ、行き先どこかな?」
「あれ?フロントに行き先がねぇ、もしかして車体の横に」
ブオーン(走り去るジプニー)
「よっしゃあのジプニー乗るぞ、行き先どこかな」
「……ん?あの文字はA…なのか…?仮に、あの記号がRだとすr」
ブオーン(走り去るジプニー)
結論。とりま停める。
停めて行き先聞く。これが確実でした。
現地民の方々とかはジプニー何本も乗り継いで目的地に行ったりするみたいですが、慣れるまでは結構たいへん。
ジプニー番号やら経由地を紹介してるアプリを見つけたので、一応載せておきます。
(Android用、マニラ限定ぽい)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.byimplication.sakay
(iPhone用)
https://itunes.apple.com/us/app/cebu-jeepney-map/id840827691?mt=8
ジプニーをゲットだぜ!乗車する方法
ジプニーに乗り込む方法は2つ。
- 道端で拾われる
- とまってるところに乗り込む
【一つ目】
普通のタクシーみたいに、道の途中で拾ってもらう方法。
運ちゃんにアピールしましょう。オラ乗るよ!と。
そうすれば、満車でない限り基本どこでも停車してくれます。
停めるときのハンドサインは、「乗りたい人数分の指を立てて振る」こと。
そしたら運ちゃんが(車内に人数分のスペースがあったら)停めてくれます。
【二つ目】
ショッピングモール前などの決まった場所から乗る方法。
でかいショッピンモールなど、町中の主要スポットにはジプニーが停まってる場所があります。
「のりば」
とかの看板があるとは限りませんが(笑)乗ってオッケー。
ここでも、行き先が合ってるか確認することをオススメします。
※フィリピンでは、ジプニーに限らず満車になるまで発車しないのがデフォルトです。
フィリピン人と同じように、の〜んびり気長に待ちましょう。
降り方
「ジプニーはバスというよりタクシーなんや!」
と言ってきましたが、その理由がこれ。
【ジプニーは基本的に乗りたい場所で乗って、降りたい場所で降りることができる!】
決まった停留所は基本ありません。
決まったルートを通るから、降りたかったら教えてちょ、というスタイル。
例外として、大きなショッピングモールとか主要な経由地では勝手に停まることが多いです。
道中で降りる際は、運ちゃんに知らせます。直接伝えても構いませんが、こんな方法も(笑)
- 固いものを手すりにカンカンする
- 天井をドンドンする
「停車ボタン」はどこを探しても見つかりませんでした(笑)
とにかく「俺はここで降りるぜ!」ってことが伝われば降りれるので、自由度はかなり高いです。
支払い
- いつ支払うの?
- いくらくらいかかるの?
という興味があるかもしれませんが、その前にとにかくご紹介したい素晴らしい特徴があります。
ボラれない!!!
エア○スミスにボラボラされないのがジプニーの良いところ。区間で料金が決まっていて、観光客だろうと変わりません。
え、普通のタクシーだとどうなる…?
有名な話ですが、超ボラれます(笑)
下手に出てりゃ通常料金の10倍くらいをふっかけられることもあります。
【料金を支払うタイミング】
- 乗車中
- 降車時
渡す人は基本的にジプニーの運転手さん。
運転しながらお釣りとかすぐ払えるようになのか、ボンネットにポイって運賃の紙幣やコインが置かれてるのはちょっと面白かったです。
もしめちゃくちゃ混んでて直接渡せない場合は、バケツリレーのチャンス。
隣の人に渡して、隣人がその隣に渡して……と、運ちゃんまで続くバケツリレーをしてくれます。お釣りも逆ルートで帰ってくる(笑)
お釣りがなかったり、途中で盗られる可能性もあるので、できるだけ小さなお金で払いましょう。
【料金】
お待たせしました料金体系。
基本的には1区画(〜4km程度)で7〜10ペソでした。
ペソは単純計算で2倍したら日本円の値段と近くなります。
つまり、【20円くらい】でタクシーに乗れる。
超安い……しかも降りたいとこで降りれますから、乗りこなせるようになったらほとんどお金をかけずに移動できます。
フィリピン!ジプニーで気をつけること
まずはじめにひとつだけ。
フィリピンに実際行ってみて、日本人がよく思ってる、「フィリピンは危ない!」説は、単純にそうとは言えないと知りました。
危ないのは基本的に紛争地帯か、都市部に限ると思います。
マニラやアンヘレス(都市部)と、バギオやサンフェルナンド(フィリピン人のリゾート地、田舎)では【人の雰囲気が全く違います】。
富裕層が集まる一方で、貧困層が集まるのも都市部。また、出稼ぎに来ている方も多く、田舎に比べて目つきが半端なく厳しくなります。マジです。
田舎はものすごくのんびり、ホームレスとかもいないし、みんなめちゃくちゃ優しかったです。
フィリピン全土が危ないんや!という思い込みは僕も持っていました。でも、それは間違いでした。
フィリピンの危ないイメージは、そのままマニラに当てはまります。マニラは本当に危険度が高いと思いました。しかし、他は全く違う。
フィリピンの誤解を解くためにも、それだけ知っておいて頂けると嬉しいです。
【ジプニーで気をつけるべきこと!】
と、いうことで、この気をつける!は基本的にマニラとかでの話です。
もちろん他の場所でも気をつけるに越したことはないですが、警戒しすぎる必要もありません!
- 寝たら盗られる
- 寝てなくても盗られる
- 脅される
- お釣りを盗られる
- 押し売りされる
これだけ見ると中々ヤベーですね。具体的に解説します。
まず、下手に寝たらモノを盗まれるかもしれません。これは普通に気をつけましょう。
寝てなくても、盗られるかもしれません。貴重品はカバンから出さないようにしましょう。
エリアによっては、ジプニーは飛び降りれるくらいゆっくり走ってたりします。盗られて降りられたら追っかけるのは大変です。盗られないように気をつけましょう。
これは夜中にジプニーに乗らなければまず無いと思われますが、脅迫されるなんてこともあるらしいです。運ちゃんもいるのに大胆だなあ、と思いますが、夜中は危険度が増すのでジプニーには乗らないようにしましょう。
バケツリレー中にお釣りを盗られることもあるそうです。大きなお金をバケツリレーするのは避けたほうが無難ですね。
脅迫とは別に、急に乗り込んできてパフォーマンスをし、金銭を要求されることもあるとか。
パフォーマンスの押し売りですね。払いたければ払っても良いとは思いますが、さらに要求されるかもしれません。無視した方が安全だと思います。
まとめ
いかがでしたか?
これであなたもジプニーマスター。
マサラタウンに生まれ、唯一無二のジプニーをゲットしてジプニー図鑑を完成させる旅に出るのも良いかもしれません。
旅の途中で、沢山の出会いがあるでしょう。