ふろーとりっぷ

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スモーキーマウンテン跡地に行ってみた結果、、、

スモーキーマウンテンは、『ゴミ山』『スラム街』として、世界的にもかなり有名なスポットです。

 

貧困の象徴。

名前の由来は、積み上げられたゴミが自然発火して発生した煙だそうです。

 

 

『スモーキーマウンテン』はこうして消えた

 

スモーキーマウンテンの場所は、もともとは漁村でした。

1954年に焼却されないゴミの投棄場になり、それ以来ごみが大量に運び込まれ、ゴミを集めて生計を立てる貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化しました。

 

政府は、貧困の象徴となったスモーキーマウンテンが国のイメージを損うことを理由に閉鎖。

 

住民は公共住宅をあてがわれ、ムリヤリ退去させられました。

 

今回は、そんな政府の大きな隠ぺい作業が未だに続いているスモーキーマウンテン、その現在(2019年)の姿をご紹介します。

 

 

スモーキーマウンテン、現在の姿

 

本当は、NGOのスラム街ツアーに行きたかったのですが、予約が取れず自分たちだけでトライシクルに乗って行きました。

ツアーで行っていた場合はもっと深くまで見れたでしょうから、違う感想を持ったと思います。

 

 

ゴミ山は見えた?

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一見すっかり片付けられていて、言われなければゴミ山があったとは思えません。

 

ゴミ山は完全に封鎖されていました。

塀があり、フェンスで閉ざされ、ゴミを積んだ(おそらく政府関係の)トラックがひっきりなしに出入りしています。

まさに隠ぺい作業の真っ最中なのだな、という実感が。

 

 

ゴミ山は見えない、しかし感じる

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写真からは分かりませんが、あたりには強い臭気がたちこめていました。

どう言ったらいいのか…ゴミの臭いです。

鼻を刺すような、ツンとしたキツい臭いがしました。

 

まるで、生ゴミとガソリンを混ぜて蒸し暑い場所にしばらく放置したような、そんな臭いが漂っています。

 

実際に、ゴミに引火して煙が上がっているのも見ました視界は薄く白く濁る ゴミから出た煙と排気ガスが混ざっているようでした

 

行けば、なんというか実感としてわかります。ここがゴミ山だったんだ、と。

 

 

スラム街はある?

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目的としてはスラム街を見ることだったので、しばらくスラム街を探しました。

 

しかし、結論として、大通り付近でスラム街は見当たりませんでした。

このあたりは一掃されてしまったのでしょう。

 

スモーキーマウンテン以外のゴミ置き場などに、スラム街は今もいくつか残っているらしいです。

 

あたりは、スラム街とまでは行かないものの中々恐ろしい雰囲気でした。

立ち籠める異臭、街頭のない薄暗い貧民街が口を開けています。


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経験として全く違う世界を知るためにスラム街に来た身としては、正直入ってみたかった。

 

でも、身の安全を保証するものが何一つとしてないので断念しました。残念です…

次は、現地ガイドとかを捕まえてでも行きたい。

 

 

まとめ

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これが今のスモーキーマウンテンです。

綺麗な仮面を無理やり付けさせ、その醜い歴史を隠そうとしている。

 

ハリボテでは誤魔化せない異臭と、貧困の視線にさらされ、僕は怖くなりました。

 

こんな場所に生まれていたら?

 

一体何ができただろうか。

 

きっと、こんな不安に襲われる余裕すらなかったでしょう。

ただし、日本に生まれたから幸せになれるわけではないんですよね。

実際、純粋幸福度はフィリピンの方が圧倒的に上ですし(笑)

 

何が幸せか、は自分自身で考えるしかない。

今できる最善を尽くすしかないんだと思います。